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隠れた真実を発見する
 将来は大きく伸びる分野です。でも、現在のところ、他社さんのものは、もっと解析力がつかないと「まだまだの水準」と言わざるをえません。いろいろな会社が作ってみたり、あるいは従来のテキストマイニングの流れで、そう呼んでみたりしている各社の数作品がありますが、とうぜんレベルは低い段階です。


 なんだか、ただデータを検索してきて、あるキーワードという数個の単語を含む文章やファイルを集めてくることが目的と化しています。うーん。
 ナレッジ(知識)ですから、せっかく収集したデータを解析し、そこから何らかの発見があることが大切なのに。 もったいない。


 たとえば、「不適合」「広島」「農産物」というキーワードを打って、それらに該当する文章が、かりに3000あったとしましょう。それらを全部読むんですか。そんなの不可能ですし、たとえ全部読めたとしても、大事な核心部分は頭にのこっていません。読み終わるという作業が目的と置き替わっているからです。

 これからはスピーディーに検索して新発見や納得がえられ、新製品開発に用いたり顧客要望を的確に把握したりすることが必要なのです。

 先日、輸送業の大手企業の業務日報を分析しました。

 数十万という日報から、いくつもの発見がありました。

 従来の分類に入りきらない新しい顧客ニーズや、クレームが見つかりました。


 またある地区は、どうすれば事故発生率が減少するか、という予防方法も発見出来ました。時系列にみたり地域間比較したり、貨物コードなどによってどうすればもっとお客様がよろこんでくれるか、そうした発見があってはじめてナレッジといいます。
 現在の辞書屋さんたちがやっている「ナレッジもどき」は、検索して全文を収集する目的にバケてしまっています。
 せいぜい、東京大学が進めている「失敗の研究」くらいが、目的が明確なナレッジ・マネジメントです。


 これも先日のことです。
 ある機械メーカーさんが泣きついてきました。数千万円もする辞書屋さんのナレッジもどきを導入してしまったが、どうにも使えない。どうしたらいいか。私どもは「お気の毒」とは思いましたが、うーん。
 そうした高額な(高級でないことが悲しい)ソフトを持て余している企業のかたに提案します。せっかく集めた貴重なデータを、組織活性化研究所のもつソリューションで活かしましょう。


 実をいうと、こうした「救済的」なことをして差し上げるケースが、最近ふえてきています。メーカー、通信業、サービス業など多彩です。
 なにかの期待をして導入したものの、文章検索しかできないことがわかって、実用できず困り果てているところが意外と多いのです。


 組織活性化研究所は、そこでナレッジ分析を次のように考えています。
 何かのキーワードで全文検索することは、もう我々には当たり前のことです。キーワードに合致する文章やファイルから、さらに進んだ分析をして、隠れている真実を発見することがナレッジです。


 組織活性化研究所は、「ナレッジ」をそう定義しています。


 つまりモノでいえば、ある商品コードXYZをお買いあげ頂いた顧客のうち、例えばクレームが生じたケースをピックアップしたとします。
 そうした中から、5W1Hの通りに「いつ」「どこで」「どんな顧客が」「なぜ」「どういう方法をしていて」 「何をしたくて」と変えて分析します。さらに「いくら」というHOW MUCHをいれた5W2Hで、問題を詳細に分析するのです。これがソリューションですよね。


 いま我々(知性があるとして)がすべきことは、そうして集められた該当データからさらに突き詰められた発見をすることです。
 お分かりいただけましたか。


 大多数の人たちは、マスコミの扇動により、誤ったナレッジ・マネジメントの考え方をしています。しかし冷静に思案してみましょう。果たして知性はコントロール(マネジメント)できますか。
 それは、ひょっとしてヒトラー的な管理のことですか。


 知性とは管理できるわけがなく、次から次へと連鎖的に生まれてきます。マネジメントなんて発言するのはオコガマシイのです。
 21世紀初頭のオレたちが、次の時代の若者たちの思考を管理できるわけがありません。


 知性は創造されていくことなんです。だから新しかったり、従来のものに深みができて含蓄が増えるのです。
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