日本道路公団みずから関わっていると疑惑のある橋脚談合事件は、まだまだ拡大しそうだ。成長力をなくした企業は、新ビジネスをたちあげて次のステージに向かおうとせず、昔からの腐れ縁に頼ろうとする。ほんとうに「なあなあ」が好きだ。 もう少し長い時間的スパンでみたら、結局、組織の成長力をそぎ、社会から見放されるだけの逆効果なのに・・・。それを内部でも阻止できない組織になってしまい、上司みずからが率先するような会社では、むべなるかな、早晩もたないだろうから、近いうちに構造的な改革が必要だ。 先日、霞ヶ関から調査研究の依頼がきた。ところが決済権をもつエライ人が異動になり、いろいろ確認が必要になった。いわく「どうして小さい研究所に頼んで、大きな総合研究所に頼まないのか」説明がいると。竹中平蔵クンが自分の身内に官費を回していた点を議員に指摘され、役所はいま、依頼先の蓋然性(理由付け)におおわらわだ。竹中くんもバカな真似をしたものだ。 そこで仕方ないから、弊社と大手の総合研究所との分析での能力差を、一覧に記した説明書を提出したところ、イッパツで理解してくれた。およそ10対1程度の大差がある。○○総合研究所がウチに勝っていたのは社員の多さとか規模だけだった。 で、思ったね。「大きな組織の総合研究所に、能力が低くても仕事を依頼するのは、なぜか」「なにか背後に理由があるのか」。あやしい。 小さな会社にわざわざ仕事を回すのが、なにか理由があるのかというのなら、なぜ能力もない大手に仕事を回すのか。こちらもぜひ、説明願いたいものだ。能力もないのに組織が大きくなった理由、それも知りたい。 数ヶ月まえのこと。○○総合研究所が知識も能力もないのに、ある役所の調査分析をして、後でばれてしまった事件があった。警察事件にしなかったが、あれは倫理的に恥ずかしいというのと、国民を裏切るひどい事件だった。アメリカなら大騒ぎになっただろう。 ○○総研の自称「主任研究員」や「主席研究員」とか名乗っている連中の、オツムの中をのぞいてごらん。ボウフラが棲んでいるような淀んだ頭脳しかないから。植草なにがしというヤカラが手鏡もって逮捕というのもあった。アイツも野村かどっか総研の主任研究員だったよ。ひどいもんだネ。 シンクタンクというのは、自社の利益を第一に考えるのでなく、国益とか公共性が優先されてこそ存立意義があるのでなかったかい。証券系の総研、銀行系の総研、重工メーカー系の総研・・・、みんな自社とふかーく関係のある分野で、親会社の「もうけ」「利益誘導」のことしか頭にないから、恥ずかしいねえ。日本人として、私はつらい。公益性をなくした組織は、公団のように社会から見放されるよ。
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