今日の日経新聞に(2012年2月21日)に、「ノンアルコールビール」市場分野に新製品が投入され、そしてビール各社のシェアが掲載されていた。私は辛党だから、アルコールの入ってないビールが流行っていることに釈然としない。キッ。
どんな人が買っているのだろう。購買行動のデータベースをもちい、その併売(買)パターンを分析してみた。するとノンアルコールビール購入者たちは健康に配慮した意識は強いものの、スピリッツやリキュールなどお酒もかなり度数の入ったワインも飲み、アルコール含有ビールも併せて買っていた。なんだ、いろいろ食べて健康にも配慮しつつ、お酒が好きないい人たちじゃないか。
またはこうも考えられる。家族などの集団としての併買とみたら、だれかアルコールに弱いメンバーがいて、そのひとが飲酒の席にも参加するようになったとも。今まではジュースか牛乳か、ソフトドリンクで酒席にいた人たちがノンアルコールで一緒にワイワイやりだしたか。
ちょっとホッとした。これから先、アルコール類がしだいにすたれ、無味乾燥な社会や食生活になっていくのを、おじさんは悲しんでいたから、少しばかり胸をなでおろした。
しかしビール業界での伸びしろは、このようなソフト系商品ばかりだという。うちに帰っても家族から禁酒や節酒をしいられ、弱いお父さんは従うしかないのか。もともとはお酒好きで、あれこれおいしいものを食べていきたいおじさんたちは、自分と家族のために時々、ちょっとばかりノンアルコールを混ぜて、お酒を楽しく飲んでいる気分に浸りながら、いい訳めいた主張をしたり隠したりしつつ、健気に生きている。
がんばれ、ノンアルコールビールに走った心優しい健康志向派たち。またはノンアルコールで酒席に参加してくれだしたアルコール苦手派さん。こっちの水はうーまいぞ。
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