最近、マンションの耐震構造について世の中がもめている。構造計算をした姉歯がいけないだの、お墨付きを与えたイーホームズが悪いだの、施行した建設会社がどったらこったらと。いやいや、いちばんの大悪人は建築主のヒューザーだぁとか、日本で最大手の建築確認機関としてメシを食いつつも偽装を黙認した日本ERIだぁとか・・・。 その犯人捜しの正解は、国民を一番泣かせて苦しませて、自分だけよければイイというのは「役人」です。本当の極悪人は、販売会社のヒューザーを超えて「役人」とその取り巻き連中です。彼らの利権の確保のために、民営化が使われた最悪の事例がこれです。 でもね、こんなのは日常的に起きているなんだ、実は。今回、マンションという財産が絡んだからモメているけど、見えないところで、国民はボーダイな損をさせられているのに、マスコミもだれもソレを指摘しない。気付かないうちは黙っておこうという、この日本人のイイカゲンサに行き着く。 私は、今年もある政府機関、仮に名前を某省庁と記号にしておくと、そこでの購買システムのデタラメさに気付いた。しかし、もう止められない。みんな「その気配」で動いているし、何百億かなんか、税金だから関係ないという調子だ。テキトーな計算というより、デタラメな数字で、わが社に受注したいというために作り上げたデッチアゲの数字で塗り固めたズサン報告書をみたよ。 コンなのは○○総研やどこぞの研究所なんか平気でやっている。株屋だったか重工屋だったか、銀行系だったか、そうした名前だけはたいそうな○○総研だったな。よく、もう覚えていないが。 国民にババを引かせて、役人と、そこに出入りしているロビイストと関係者だけが甘い汁を吸っている、とズッといってきているけど、伝わらないね。こうして日本は沈没していく。みんなワルだよ。役人が与えた許認可権で、選ばれた民が選ばれなかった民をいじめる。「越後屋よ、建築確認機関にしてやる」「ハハー、ありがたい。ついてはこれがお饅頭です」 こうしたらいいのに、という処方箋を私はもっているけど、国民のための解決策なんか、役所にいるエライ役人は嫌がるんだよ。国民とは、知らせない、近寄らせない、諦めさせないように、テキトーにしておけという対象でしかない、江戸幕府のやり方のまんまだよ。さあ、どうしようか。
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