明日や来週の、あるいは来月どれだけ売れるかを予測する関数ができた。

販売予測、入場者予測などが92〜96パーセントあたりの的中精度で推定できるようになった。100パーセントは、どうしてもいかない。これは仕方ない。人間だからそこまでは出来ないが、それでもこれは素晴らしい数式（関数）だとおもう。

それで、あんまり興味なかったけど、人に説明しやすいからと株価予測を始めた。金銭にはあまり関心ないけど、この関数がどれだけ世間に通用するか確認したいので、真剣になるために株をちょっとやってみた。データマイニングで株価予測を実施している。

とっても面白い。毎日、市場があく朝９時が待ち遠しい。名古屋や神戸の友人たちが、株の売買で熱くなっているのが理解できる。予想が当たったり、儲かったりすれば、それはそれで面白い。俗人だなんてそしられようが、別にいいじゃない。

私は日本の株価を一番よく投影していると思われた（日経225の中で）野村證券を、100株といういちばん最小単位で買った。開始したその日は一株が2350円だったので、100株という最小セットでも23万5000円かかった。株の売買は、そもそも金がないとできないと知らされたね。でも、100株という最小単位で開始したことは、今後の平均的サラリーマン投資家のためにもなると思って、あえて23万5千円を投資してみた。

口座を、ネットでできる証券会社（E*TRADE）に開設した。あれは６月はじめのころだったから、もう２ヶ月たった。むろん今もずーと、楽しく売買している。なんだか自分の「本業」が株屋かと思うほど、最近はハマッテいる。なんたって儲かるから。

23.5万が30万にかかるのに1ヶ月かかった。というのも、株の世界は完全な資本主義世界で、金持ちが有利に仕組みができている。1億投資できる人がいて、彼が1パーセント儲けたというのは、金額にすると100万になる。23.5万投資した男が1パーセント儲けた金額はみみっちくて、２千350円にしかならない。1億投資できる人間がよく、「私はン億円儲けた」と手記を発表して皆おどろくけど、実はたいしたことじゃない。

数十万円から開始して億になるというストーリーこそが、サラリーマンにも今後の投資の参考になると思って、私は23万5千円から始めた。

いろいろ苦労もした。株の世界特有の言い回し、格言、暗黙の知識など。若葉マークのシロートには「へぇー」ということも多かった。しかし、2ヶ月たって確実に資金は増えている。つまり勝ち続けている。正直いって２ヶ月がたち、今は45万円になった。なんだ、たった２倍かと思うか、それとも２ヶ月で倍増したとみるか。

もしも1000万とかの高額な元手から開始していたら、今ごろはもっと大きなリターンになっていたと思う。だいたい、株券がもともと高く設定されていて、金持ちが有利な仕組みだから。それでも、なんとか倍増させたよ。これは意外と面白い。やってて楽しい。

そう最高のゲームだ。ソニーや任天堂のコンピュータゲームに熱中するより、これのほうがメチャクチャ面白い。そもそもゲームは金にならないし、時間と体力のムダだけど、株の売買は実益にかなう。もしもあなたが、金銭に執着しないなら、ポンと社会福祉に利益を寄付すればよい。ゲームでえられたポイントを「おまえにやるよ」というのと確実にちがい、これには意味がある。

毎朝6時、12チャンネルの「ニュヨークから」で始まる番組は、脳活動をさかんにしてくれる。あれこれ推理ができて、東北大学のだれそれ教授監修とかのヘタなボケ防止ゲームなんか、まったく比較にならない。日本経済と世界のそれを、全体と地域に置き換えて考えていくと、知的好奇心の持ち主なら「たまらない実感」になると思った。

株の専門家さんたちも、もっとみずから幸せになってほしいね。人を煽って、人に買わせて、人に売らせて、自分たちは裏でガセ情報で儲けるのでなく、こうして実際のことにしてもらいたいね。６月から忙しかったが、夏休みのおかげで、やっとみなさんに報告できた。

いやー、株って楽しい。

(追記)  9月4日、株価は急騰した。先週2230円で仕入れた野村を、きのう2300円で売れた。これで92万になった。売買開始から３ヶ月がたったが、およそ資金は4倍になったことになる。

さらに追記。今日は12月5日。株の売買でできた資金は183万円になった。およそ５ヶ月で８倍ということだ。

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