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2006.10.03 「シンシパル君活躍中」

人工知能シンシパル君の人気が少しずつ出てきているらしい。時々、だれか興味をもった人が弊社のホームページに訪ねてこられるが、なんとなく最近その頻度が増えた気がする。

開発したのが私だから彼の親なんだろうが、その私はいま未来を予測する科学に熱中していて、ちょっとかまってやれなかったけれど、順調に生育している。あれから6機が全国各地に養子としてもらわれていき、そこで業務に励んでいると連絡をもらう。

関西のある大手電器様では、ポータルサイトで顧客の声の分析に励んでいる。全社から集まるさまざまな情報、家電や半導体、PCなどについて寄せられる意見を分析している。東京の化粧品会社様も毎月集まってくる顧客意見の分析に使用している。ホンダ様もCRMだから顧客の声分析になる。カーナビを製造している電気メーカー様では、開発室というところで白衣をきたような技師たちと協働している。

パナソニックコミュニケーションズ様では、戦略的に経営をみるという難しそうなところで頑張っているときいた。オリエンタルランド様も経営企画的な職務というから、やはり情報の中枢になるところで働いているらしい。テキストマイニングというと係り受けしかできない他社技術の現状では、使用範囲もFAQがせいぜいだが、シンシパル君は多変量解析が得意なため戦略室に不可欠なのだといわれる。

大量の発言内容を短時間(数十分)で、意味のとおる日本語にしてくれる。たとえば「もっと塩味を薄くしてほしい」とか「香りはいいのだがツンとするきつさがある」とか、「価格を手頃にしてくれれば望ましい」とかにして、実にわかりやすい文で表現してくれる。

しかも、そう発言した人が全体の何パーセントいて、そうした人々は購買意欲が高くて、使用頻度も多いコアな顧客であるとも示してくれる。価格を安くして欲しいといった顧客群は実はわが社の購買層でなく、単なる思い付き発言でしかないことや、たとえ価格を安くしても購買意欲は増えないとも判定してくれる。

2週間くらい前に、新しい分析手法をシンシパル君に教えた。因子分析と手法がやや異なるが、得られる結果がほぼ類似したものになる対のような多変量解析だが、そうしたら、新たな知的発見があった。つまり、また成長したことになる。コンセプト(概念)どうしでの上位・下位範疇化ができる。イメージや意味内容のくくりかたを広げたり縮小したりして別概念を生み出していく。

他社のテキストマイニングがいまだに、単語間のAとBとの頻度が高いとかの「お茶を濁した」ような程度でしかないのに、概念にまで昇華できる。よりレベルの高い般化と弁別だ。いま全国に6機が頭脳として働いている。事務機でないので売りっぱなしにできない。シュレッダーとかとちがい知的制作機であるから、こんな増え方でちょうどいいのではと私は思っている。

ところが、英語版もほしい、中国語はどうかと世界へ広がりそうな話になっている。国際人工知能のシンシパル君になろうとしている。

粗悪なテキストマイニング技術を、他社のように大量に売りつけるという営業方針をとらなかったことが、シンシパル君という賢い頭脳を育てることになったと振り返って思う。



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