日本を代表するような大手監査法人、そこの代表社員だから、きっと偉いひとに違いないが、先ほどまで弊社におられて、日本版SOX法とシンシパル君(文章解読と予測技術)の必然性を説明されていった。
なんでも近いうちに日本でも米国式のSOX法が施行され、上場企業は四半期ごとに売上げ予想を公表しなくてはならないのだという。それは今までのようなでたらめな会計や情報の流布を防ぎ、投資家に適正な判断材料を与えることが骨子だと理解した。
現在の会計システムは旧式で抜け穴もあり、かなりウソっぽい部分があるのだと。ライブドアー事件はまだ記憶に新しい。そうした不祥事をなくしたいのが目的らしい。
弊社はいくつかの企業に、前月までの売上げ実績データがあれば、即、今月および向こう半年や1年ぶんの売上げ予測をして差し上げている。それも、経理部の専門家がはじきだした予測数値より、弊社のもののほうが格段に精度が高い。
汗水流して今月や来月の販売予測を計算している経理担当者たちに、さらに過酷な状況を迫るのが、この日本版SOX法だ。四半期ごとに売上げ予測を出さなくてはならない。後になって間違いにきづき修正すれば株価にマイナスに影響する。「そんなズサンな会社か」と。
その監査法人の代表社員がおっしゃるには、うちの販売予測システムは、やはり今までどおり、なかなか信じてくれないでしょうと。しかし、私は作動能力を見ました、これは本物ですとも。
日立やNECといった大きな会社が作れば、すぐ売れるだろう製品は、うちのようなチビ組織が作ると信じてくれない。そんなことはどうでもいいけど、ニセモノを売りつけようとしているのでないから、別にかまわない。ただ、本当に困っている人や部署があるのなら、「あーあ、これを使えばいいのに」と思う。
テキストマイニングもソウだった。どこかの○○総研とか××システムとかのものは、ともかく売れたが、そして使った人々をガッカリさせた。あんなにホラ吹いたのに、まだテキストマイニングなんて話をする会社は今ではほんのわずか。本当に理解している限られた数社だ。そしてそれは、たぶん、ウチの製品を使っている。でなければ、単なる誤解か無知のせいだ。そこまで自信をもっていえる。
本物はジワジワと普及する。ニセモノはカネと太鼓で大仰に売りさばく。大量生産・大量販売でないといけないのだ。苦情が出る頃には「もう担当者がいません」ですむ。ダイエー方式の最も悪いやりかた。消費者というか利用者サイドに立っていない。
その程度の技術を売りつけ、ブームを起こさせ、数年たったのちに「知らんぷり」している○○総研ほか一同は罪深いよ。
いやあ、嬉しいのは会計のことに関しては日本3大監査法人と称される団体などの人たちから、「よくこんな予測システムを作成した」と驚かれたことだ。どこにもまだ、存在しないのだと。だから経理担当者たちは苦労している。いえ、もう使ってくれている会社は化粧品会社と通信販売の会社と・・・で実際に運用されているんだけど。
これまでの「予測ソフト」というのが、どれだけデタラメだったのだろう。聞けば話半分程度のもので、それじゃあしょうがないなという水準だったことが、今日の混乱の原因。だけども大手企業さん、もっと信用のおける商品を売ろうよ。なんだか名前だけで売りつけている、押し売りみたいでないかい。
だって、後の時代に検証されるんだよ。誤差幅を超えて外れるということは、理科系にとってどれだけ恥ずかしいか。いま虚心坦懐に考えてみないか。全国の理系諸君。
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