博報堂の生活総合研究所が毎年おこなっている「未来予測」を手に入れて、今年が10年になるので、それを改めて解析してみた。熟語になったトップ50単語を並べてみると、当時話題となったコトバが出てくる。(数字は登場回数)

67 市場→規模 34 市場→兆円
54 規模→拡大 25 半導体→ナノメータ
10 分野→計画 18 普及→成長
53 市場→拡大 18 科学→分野
20 出荷→数が 17 集積→科学
38 市場→成長 9 分野→基本
13 ＬＥＤ→ﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｰ 9 ｲﾉﾍﾞｰｼｮﾝ→戦略
10 基本→計画 8 データ→基本
10 投資→計画 19 大手→開発
8 集積→計画 24 開発→研究
20 科学→計画 15 大手→共同
15 大手→大学 18 科学→投資
19 政府→戦略 12 政府→基本
10 分野→投資 10 政府→計画
8 分野→集積 9 投資→基本
13 占める→売上 8 大学→ロボット
9 集積→基本 8 太陽→ＬＥＤ
8 ノート→出荷 8 生産→工場
8 人間→ロボット 28 科学→技術
17 共同→開発 26 兆円→規模
16 占める→達する 25 兆円→拡大
11 政府→ｲﾉﾍﾞｰｼｮﾝ 20 数が→達する
8 集積→投資 19 科学→基本
7 工場→開始 21 兆円→達する
6 変換→効率 17 ﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｰ→拡大

　この熟語群を主成分分析にかけると41成分が抽出された。反応数の多かった上位25位までを掲出する。

113 市場 規模 拡大 Ｌｉｎｕｘ サービス 兆円
76 世界 ソフトウェア 占める 達する 売上 兆円
56 利用 キロワット 達する 超え 数が
51 産業 技術 推進 中国 インド
49 市場 普及 成長 記録 接続
47 ノートパソコン 出荷 数が 　達する 超え
43 政府 イノベーショ 戦略 推進 ２０１０年 産業
40 欧州 研究 開発 推進 システム
37 開発 国内 １０倍 キロワット ネット 容量
35 半導体 ナノメートル 製品 米国 大手 キロワット
35 映像 テレビ 実用 開始 戦略
34 大手 企業 大学 共同 開発 ロボット
29 科学 センサ 可能 実用
28 ＬＥＤ ディスプレイ 世界 太陽 能力 アナログ
25 アナログ テレビ 移行 デジタル ２０１０年
25 中国 完成 アナログ パソコン
24 通信 サービス 推進 １０倍
24 次世代 登場 移行 家庭 共同
23 生産 開始 工場 投資 中国
23 支援 実施 ロボット ２０１０年 実用
23 変換 効率 太陽 超え ＬＥＤ 電池
23 ブロードバンド 自動 サービス トップ 実用
20 可能 構築 ネット ブロードバンド データ
20 材料 システム レーザー ２０１０年 太陽
18 データ センター 導入 サービス 米国 超え
(数値は書かれた内容の登場頻度)

　これを眺めてみると、2020年にサワギともなっているスマホや人工知能(AI)はかすりもしていない。やっと地上波テレビがディジタルになるという表記があるにすぎない。インドやアジアの書き込みの多さは、10年後の同地域の発展ぶりを示している。

　これを多次元尺度(MDS)にかけると、博報堂などの研究機関が抱いていた関心が2つの領域にあったことが鮮明にわかる。生活・経済とのことと、技術革新のことに2分されている。この図はここに貼り付けるのが難しいので、興味のあるかたは連絡ください。送信してあげます。