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■--ライブドアvsフジテレビ (2005.03.20)

ホリえもんの人気が高い。キライだという人も、これまた多くて毀誉褒貶の差が激しい。しかし人々の関心になっていることはまちがいない。

先週ハイホというネットで採取した3200人のウェブ調査の結果で、人間的な側面は別にして、ライブドアの社長、堀江貴文氏への支持が強いことがわかった。フジテレビの日枝会長は、まともな発言をしているにもかかわらず、悪代官の印象が定着している。彼を応援しているほとんどの政治家や知ったかぶり、評論家気取りたちの応援団も、これまた人相がよろしくない。

新しい「風」なんだろうね。閉塞気味の現社会に向けて、サッと吹く一陣の風。

2000年12月。ミレニアムの年の瀬にも、わたしは別な意識調査をした。未発表のまま、手付かずに取っておいた。テーマは来るべき「21世紀はどんな時代になると思うか」。あと数日で21世紀になるという瞬間の、国民の意識を知りたかった。

明るく展望していたのは科学技術の進歩、ロボット、コンピュータによる便利な生活。宇宙空間への進出などが占めていた。逆に、将来を悲観し、21世紀を暗い時代と予想していたのは資源の枯渇や環境負荷の増大、日本の没落、少年犯罪の増加、高齢社会へのいいようのない不安感であった。

そうした悲観的な見方をしていた人々は、同時に政治の腐敗、財政の硬直化、経済の衰退を訴え、嘆いている。が、すぐそこにある国家的危機に、政治も官僚も何もしない。

あれから丸々4年が経過した。仲間たちに結果を見せてみた。「あんまり現在と変わってないね」「21世紀て、たいへんな時代と思っていたけど、なんか今と同じよう」。・・・

当時の政権は「森さんでいいじゃないか」と、自民党の密室5人組が決めたサメの脳みそ総理。小渕さんが急逝し、その後を継いだヒト(サメでなく人間)だ。株価の低迷、外資によるハゲタカ襲来と、日本はまったくひどい時代だった。サメ頭くんは、ハワイ沖の水難事故にミソをつけて退陣したけど、時々、マスコミに登場して「言わずもがな」の暴言、失言をタレまくっている。フジテレビの日枝会長を刎頚(フンケイ)の友として応援しているらしい。

昭和1ケタ連中は楽をした世代だよ。戦争にいかず、戦後は次代の団塊世代の労働に助けられ、老後の年金はたっぷり。先輩世代が戦没しているので、若いときは拡大経済の中、ラッキーにポストと権利はじゃぶじゃぶ。バブルを創出したのも彼ら。でも、自分たちを支えたベビーブーマーたちがしだいに職場から去ろうとしている。日経新聞を捨て、農協の雑誌「家の光」を読んだり、老人クラブに参加したり、「いきいき」本を手にしたり・・・。

2008年の北京オリンピック、10年の上海博覧会が終了した祭りの後、すごいことが起こるよ。中国バブルは間違いなくはじける。沿海部と内陸部の経済格差のひどさは、あれは内戦になるね。ボードーにならないほうがおかしい。独善的な共産党政権はぐしゃっと倒壊する。もうすでに官僚腐敗は止められないし、国民は利にさとく目を吊り上げて走り回っている。日本では団塊の世代が労働生産の第一線から去り、まあ、現在の地平が一変するね。

もうすぐ激動の時代の始まりだ。何にも変わらなかった日本社会が、いまギシギシと変質化している。全国のホリえもんたち、頑張れ頑張れ。ずるいジジイたちに負けるな。君らは若い。今回の株騒動は、どうやら緒戦の展開はまずい。でも二回戦、三回戦がある。続けざま、ジジイに挑めば連中は体力的にもたない。

これからGDP(国民総生産)に貢献し、そのころの自分らの年金支払いの原動力になっている若者を、国民は支持するに決まっているんだ。タモリや有名タレントたちがフジテレビ側についた発言をするのを聞き、やっぱり要領のいいヤツだとオレたちは感じた。昔は古いものを茶化して人気を得た連中が今、ジジイの側に立とうとしている。日当たりのいい場所を手にしたからね。タモリがあれだけあざ笑った名古屋文化だが、愛知万博やトヨタを筆頭とする中部工業力の飛躍、快進撃する元気よい名古屋にいま触れようとしない。

私たち団塊の世代は、あくせくと働いて現実に適応しようとがむしゃらだった。フト気づいたら、もういい年齢になっていた。いまの70歳から上の世代を食わせてやっていただけだった。団塊の世代と、その前後にあたる厳しい時代を歩まされた昭和の2ケタ戦前組は応援するぞ。

ホリえもんたち若い世代の登場をニガニガしく思っている連中は、不思議に財界や政界に多い。サメの脳みそや、電波に公共性があるとほざいている政治屋たちに向かって、若者たちは暴れてやるといい。テレビのどこに「国民のためになる」公共性があるか、アンケートの結果からは猛烈なブーイングが出ていることから、それは明白だ。たとえばNHKに対しても「国民のためになっていると思わない」が最大意見だ。

電波に公共性があること、そうあるべきことは否定しない。だが現状は、政治屋や一部特権階級が独占しているにすぎない。今回の騒動も、電波をもっちゃった連中が、既得権を手放さないように新規参入者を拒んでいる図式だ。

こう書いていたら、さすが霞ヶ関のキャリア。「すぐそこにある国民的危機」に敏感な官僚もちゃんといました。では、どうすればいいのか。即、国家的なプロジェクトを組んできた。やはり、官僚のうち何人かは国民のこと、国家のありようを真剣に考えているキャリアがいた。嬉しかったです。ならば、ともに応援しましょう、と。



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